R でコンソールをクリアする
- 出力を押し上げて R でコンソールをクリアする
- 2つのアプローチを組み合わせて R でコンソールをクリアする
- シェルコマンドを発行して R コンソールをクリアする
- R で開発済みのパッケージを使用してコンソールをクリアする
R コンソールをクリアするには、各コンソールの実装や実行するプラットフォームによって異なるキーの組み合わせを入力します。例えば Windows で R Studio を実行している場合、CTRL+Lを押すか、同等のコマンドをコンソールに送信するこのコードを実行することで画面をクリアできます。
cat("\014")
しかし、上記のコードでは、場合によってはコンソールをクリアする代わりに改行文字を送るだけになってしまうことがあります。例えば、DOS コンソールのような R コンソールの他の実装を実行している場合や、Ubuntu や macOS のような別のオペレーティングシステムを使用している場合などです。
R にはコンソールをネイティブにクリアする機能が組み込まれていないので、以下のオプションの中から自分のニーズに合ったものを選ぶ必要があります。
出力を押し上げて R でコンソールをクリアする
コードからコンソールをクリアするためのかなり一般的なオプションは、コンソールが消えるまで出力を押し上げることです。これは、十分な数の空白行を挿入することで行うことができます。ほとんどの場合、50 行で十分なので、以下のような関数を追加することができます。
clear_con <- function() cat(rep("\n", 50))
後でコンソールをクリアする必要があるときはいつでも clear_con()
を呼び出すことができます。
2つのアプローチを組み合わせて R でコンソールをクリアする
前の 2つのテクニックのうちの 1つは、R コンソールの実装によっては動作しないかもしれません。そこで、実質的にどんな状況でもコンソールがクリアされるようにするために、2つのアプローチを組み合わせて使うことができます。
cat("\014"); cat(rep("\n", 50))
この方法では、最初のコマンドでコンソールがクリアされなかった場合、2つ目のコマンドで確実にクリアされます。
シェルコマンドを発行して R コンソールをクリアする
R コンソールのいくつかの実装では、画面の内容を空にするシェルコマンドをオペレーティングシステムに発行することで、コードからクリアすることができます。送らなければならない命令は、使用しているオペレーティングシステムによって異なります。Windows を使用している場合は、以下のようなコマンドを送信します。
shell("cls")
Linux や Mac を使用している場合:
shell("clear")
繰り返しになりますが、このオプションはすべてのオペレーティングシステムと R コンソールのすべてのバージョンで動作するわけではありません。
R で開発済みのパッケージを使用してコンソールをクリアする
コンソールをクリアし、オプションですべての変数や関数を削除する mise
というパッケージがあります。パッケージをインストールするには、以下のコマンドを使用することができます。
install.packages("mise")library(mise)
インストールしたら、このコマンドを実行することで mise
関数を利用することができます。
mise()
デフォルトでは、mise()
は変数と関数を消去します。コンソールをクリアしたい場合は、以下のように vars
と figs
のパラメータに False
を設定してください。
mise(vars = FALSE, figs = FALSE)
mise
関数の詳細は R Documentation にあります。