Bash の export コマンド
このチュートリアルでは、export
コマンドと bash シェルでのその使用について説明します。
Bash export
コマンド
export
コマンドは、現在のシェルの子プロセスで変数を使用できるようにするために使用される組み込みの bash コマンドです。シェルで変数を export
すると、そのシェルから実行されたすべてのプロセスがその変数にアクセスできるようになります。
export
コマンドは次の構文を使用します。
export variable=value
上記のコマンドは、シェル内で開始されたプロセスが variable
にアクセスすることを意味します。
export
コマンドを使用せずに変数を宣言すると、変数はシェルでのみ使用可能になり、シェル内の他のプロセスでは使用できなくなります。
variable=value
変数をシェルに制限することは、ループ変数と一時変数に使用されます。
Bash で export
コマンドを使用する
次の画像は、name
という変数を定義し、それに値 Doe
を割り当てています。次に、echo
コマンドを使用して name
変数の値を表示し、Doe
を標準出力に出力します。
現在のシェル内で bash サブプロセスを開始し、echo
コマンドを使用して name
変数の値を出力します。echo
コマンドは、name
変数の値を出力せず、空白のみを出力します。
export
コマンドを使用して name
変数を export
しなかったため、echo
コマンドは name
変数の値を出力しません。変数をエクスポートしない限り、サブプロセスはメインプロセスから変数にアクセスできません。
ここでは、export
コマンドを使用し、変数 name
を定義して、それに値 Doe
を割り当てます。echo
コマンドを使用して name
変数の値を表示し、Doe
を標準出力に出力します。
現在の bash シェル内に bash
サブプロセスを作成し、echo
コマンドを使用して name
変数の値を表示します。echo
コマンドは、name
変数の値を標準出力に表示します。
シェルプロセス内の bash
サブプロセスは、export
コマンドにより、name
変数にアクセスできます。次の画像が示すように、変数をエクスポートすると、現在のシェル内のサブプロセスにアクセスできるようになります。
エクスポートされたすべての変数を表示
現在のシェルにエクスポートされたすべての変数を表示するには、次のコマンドを使用します。
export -p
-p
オプションは、現在のシェルにエクスポートされたすべての変数と関数のリストを表示します。
次の画像は、現在のシェルでエクスポートされたすべての変数のリストを表示するために、export
コマンドによって表示される標準出力の一部を示しています。